●研摩について●

研磨には、グラインディング(荒研磨)、サンディング(中研磨)、ポリッシング(光沢出し)とがあります。一般的には、荒研磨、中研磨、光沢出しの順で行います。
 
  ◆グラインディング(荒研磨)◆
 トリミングした石の角を取り去り、形を整える作業が主体になります。最も簡便な方法は、研磨機にGC砥石を装着し、砥石を回転させ、それに石を押し当てながら角を削り取っていきます。この際、砥石の直径は6〜8インチのもの、そしてきめの粗い80〜120番手の砥石から始め、200番手の砥石に切り替えながら研磨します。なお、砥石の回転数(rpm)は1分間に1500〜1800回転くらいの中速にします。硬度が低い石(柔らかい石)であれば、低速でも結構です。
 研磨の際に、石が高熱を出して変色したり、割れたりしないように常に水を注ぎながら研磨します。これは次の中研磨でも同様です。荒研磨が終了したら、機械の内側等に削りかすなどが残らないようによく洗っておきましょう。
 
●砥石を装着する場合の注意点
 グラインディングでは焼結した砥石を使用する場合が多いのですが、砥石は割れ物ですから、石や金物でたたかないようにして下さい。また、使用する前に、ひび割れがないか、砥石の外周に凸凹はないかなど点検します。
 砥石を装着するときは、必ず専用のワッシャーを正しい面に入れます。ナットは強く締めすぎないようにして下さい。
 機械に装着し、30秒位回転させて異常がないか確認して下さい。機械が振動する場合、その原因として次のことが考えられます。
○回転が速すぎる。その場合は回転スピードを落とします。
○砥石の外周に凸凹がある。その場合は、外周をドレッシング(整形)します。ドレッシングをしないで使用すると、石と砥石とが打ち合い、石が欠けることがあります。
○砥石が横揺れしている。この場合、砥石とワッシャーの間にスキ間があるか、正しく砥石が入っていないか、どちらかですから点検し直す必要があります。
○水が不均等にしみ込んでいる。この場合は、そのまましばらく回転させておけば水のたまりがとれ、振動はなくなります。

  ◆サンディング◆
 荒研磨の主な目的は、石の角を取り、目的のサイズにまで削り込み、全体的な形を整えることですが、ある程度形が整えられたら、次にその石の表面を滑らかにしなくてはなりません。この作業が中研磨です。そうしないと石は光り輝きません。
 中研磨は、GC砥石を使っても、耐水ペーパーを使っても構いません。耐水ペーパーの場合は240番手から始め、GC砥石の場合だと400番手から始め、600、800、1200番手の順序で研磨していきます。
 回転数は1500〜1800rpmの中速にし、水を注ぎながら研磨するのは、荒研磨と同様です。
 作業中に手から滑り落ちた石はいったんきれいな水で洗ってから研磨作業を続けて下さい。というのも落ちた石にきめの粗い砥石の粒などが付着します。そのまま研磨すると石に傷が付くことがあります。
 
  ◆ポリッシング(光沢出し)◆
 中研磨でもかなり艶が出ますが、これをさらに光り輝くようにするためにポリッシングを行います。
 ポリッシング板(フェルト、牛皮、セーム皮、桐板、クリスタパット等)に、予め水で溶いておいた研磨剤=コンポル(酸化アルミ、酸化クロム、酸化ナトリウム)を塗り込みます。ポリッシング板を研磨機に装着し、回転させながら艶出を行います。特に艶を出したい場合は、研磨剤として、ダイヤモンドパウダー、ダイヤモンドペースト等を使用します。ここで注意すべきことは、石に熱を与えると割れたり、石の表面が変色します。
 磨き終えた石を、硬度の異なる石と一緒にしないようにして下さい。というのも、石と石とがすれ合い、硬度の低い石に傷が生じる原因となるからです。できたら、一個一個、別々のポリ袋に入れて保管するよう心がけましょう。
 
  ◆ドッピングの仕方◆
 これは、小さな石を研磨する際に使用します。小さな石を指で押さえて研磨していると、砥石の遠心力によって、石が飛ばされ、表面に傷がつくことがあります。それを防ぐために、ドップワックスで石をドップ棒に固定して研磨するのです。石をドップ棒に固定する方法は次の通りです。
 ○ドップワックスをアルコールランプで溶かしながら、ドップ棒の先端につけていきます。
 ○接着しようとする石の表面の水分をアルコールランプなどで熱して取り去ります。
 ○溶けたドップ・ワックスを素早く、石と接着させる。その際、石の中心と棒とが垂直になるようにして下さい。ドップ・ワックス棒から石を取りはずず要領は、冷蔵庫で冷やすか、又はアルコールランプで熱すると簡単に取りはずずことができます。

ポリッシング
サンディング
グラインディング
スラビング