●加工例●

さて、今まで述べてきた各研磨方法は、代表的な研磨方法の一部を簡単に説明したにすぎません。これらの研磨方法を組み合わせたり、自分で開発した研磨方法を駆使していろいろなものを創作されるのもまた楽しいと思います。詳しい研磨の仕方は、とてもこの本の中で述べることはできませんので、研磨テキストなり、ジェム・ショップなり、研磨教室等へ入学してマスターして下さい。
 なお、カボッション・カット、あるいはシンプルなファセット・カット、彫刻でしたら、独力でマスターすることも難しいことではありません。
 研磨の原理は、小さな物を磨くときでも大きな物を磨くときでもあまり変わりはないので、まず、アクセサリーなどの小さな石を利用したいろいろな作品を作ることから始めるとよいと思います。その後、スペース、あるいは専用の機械が整えば、インテリア・アクセサリー、たとえばきれいな原石を張り合わせたテーブルとか、石を利用したタイル、などへ徐々に進んでいけばいいと思います。あなたのアイデア次第でこの趣味は無限に広がっていくことでしょう。
 そして、いずれの作品を作るにしても、専用の機械や知識などが必要になるので、機械メーカーあるいはジェム・ショップなどに気軽に、またこまめに足を運ぶことが大切です。そこではいろいろな機械、研磨用品、研磨工具などが用意されていますので、きっとあなたに適切なアドバイスをしてくれることでしょう。